
ステージ4乳がんを経験された漫画家・白戸ミフルさんの笑いあり、涙ありのエッセイ漫画をお届けします。
#12 リンパ浮腫と向き合う日々の始まり
【12話】
ステージ4乳がんサバイバー、絶賛婚活中の白戸ミフルです。
35歳で突然ステージ4の乳がんを宣告され、最短で抗がん剤治療を開始するかたわら、夢を追いかけたり、新しいことを始めたり、海外旅行したりと精力的に活動していた私。
抗がん剤・手術・放射線治療を終え、3か月に1度の注射と毎日の飲み薬(ホルモン治療)を開始し、再発はもちろん、体調悪化もすることなく、落ち着いていた。
当時37歳になった私は、がんの経験で治療費を親から援助してもらったり、治療の期間は、貯金もほとんどできなかったこと、さらに治療中に漫画家(ライター)デビューもできたことでチャレンジ精神も強くなっており、本業の収入を増やすべく転職を決意した!
そして何社か受け、無事に化粧品メーカーに転職をすることになった。
その転職期間の有休消化中に、フィリピンのセブ島へ1週間の語学留学に行くことになり、そこでも勉強はもちろん、婚活も精力的にしていたので(笑)、ちょっとしたロマンスはあったのだが、それよりも衝撃的なことがあった。

2016年の春、乳がん手術から3年後にリンパ浮腫を発症してしまった私。
あくまでも私の場合だが、自覚症状としては、むくんで腕が太くなっただけで、痺れや痛みもなく、それほど深刻な事態ではなかったのかもしれない。が、気に入っていた服の袖が通らなくなったり、何よりも見た目が醜くて悲しい……。
そして常に腕がパンパンに腫れている状態なので、ダルさは少しあった。
嫁入り前なのに醜い腕……(泣)。ということで、なんとかして治したいと思い、色々調べて、専用のマッサージに通ったが、あまり良くならず。
次はリンパ管と静脈をつなぐLVA手術(リンパ管静脈吻合術)を、2017年・2018年と2回受けた。2回も受けたのは、1回目で効果を感じられなかったからだ。それでも劇的には改善せずだった。
そして、LVA手術を受けた先生から「腕の脂肪吸引がリンパ浮腫に有効」という話を聞き、2020年にそのクリニックで脂肪吸引手術も受けた。
脂肪吸引では、それなりのコストはかかったが、見た目はかなり改善できた。
でもまだ太い(泣)。
現在は、リンパ浮腫専門のクリニックに数か月に1度の通院をし、むくみ防止の漢方薬を毎日飲み、右腕にだけ着圧スリーブをつけて治療している。
リンパ浮腫の治療は、一部保険適用が進んでいるようだが、美容医療の一種だったりと、まだ保険適用外のものが多く、出費がかさんでしまうのが悩みの種。もう一生、完全には治らないのかな……と思いつつも、今でも色々と試行錯誤しながら、治療法を探している。
※本記事の内容については個人の体験を元に構成したものであり、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありませんし、治療方針等については当社が推奨するものでもありません。ご自身の主治医とよく話し合い、最善の治療を選択してください。
1話 #1「自己紹介・乳がんを宣告されて10年経ちました」
2話 #2 合コン三昧だった35歳で直面「もしかして…乳がん?」
3話 #3 抗がん剤治療を始めることになったが…
4話 #4 初めての抗がん剤治療と彼氏との別れ、そして新たな決意
5話 #5 漫画とバイオリン、夢への再挑戦を始めたが…
6話 #6 抗がん剤治療後の旅行決行、私の選択の結果
7話 #7 治療中にモテ期到来!?がんが変えた私の視野
8話 #8 恋をしたいけど…病気を打ち明けるのが不安と葛藤
9話 #9 不安と孤独を救った優しい恋
10話 #10 寂しさを埋めた恋と感謝の気持ち
11話 #11 ついに漫画家デビュー!治療とともに歩んだ転機
作者プロフィール

白戸ミフル
神奈川県出身。35歳の時に乳がんの宣告を受ける。平日は化粧品メーカーのマーケティングに従事しながら漫画家・ライターとしても活躍。趣味は海外旅行、キックボクシング、婚活。
闘病記に加えて婚活エッセイも数多く手掛けており、著書に『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)など。
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