ステージ4乳がんを経験された漫画家・白戸ミフルさんの笑いあり、涙ありのエッセイ漫画をお届けします。
#3 抗がん剤治療を始めることになったが…
ステージ4乳がんサバイバー、絶賛婚活中の白戸ミフルです。
35歳の当時、いきなりステージ4の乳がんを宣告された私。大ショックを受け、絶望感に涙を流しがく然とするも、進行性のがんなので、打ちひしがれる時間も許されず、最短での抗がん剤治療を始めることになった。副作用が辛いことでも知られる抗がん剤治療。とにかく治療に向けて準備をしないと!と、まずは当時勤めていた会社の上司に事情を話し、今後は治療で休む日が多くなるので、仕事をフロントからバックオフィスに配置換えをしてもらった。さらに母親が調べてくれた、温熱療法に加え、サプリ数種類を飲み始め、食事は野菜中心に切り替え、人参ジュースを毎日飲んだりし始めた。
副作用の脱毛対策に医療用ウィッグを買いに行くも、とても高額でビックリ!結局、高額の中でも比較的安価なものの、どう見てもダサいショートヘアのウィッグを買ったのだが、漫画のとおり同僚の無邪気なツッコミで傷つく私だった。ほかにも「(がんと聞いて)余命はどれくらいなの?」「なんでカツラしてるの?」等々、悪気はないだろうけど、直球なツッコミに傷つくことはたくさんあった。
また、5万円ほどのウィッグに加え、巷で噂のフコイダンやスルフォラファン等のサプリで毎月数万円、母親が調べてくれた温熱治療のための数十万の温熱器など、乳がん治療に向けて出費はかなりかさんでいた。私は親からかなり援助してもらってしまった。
※内容については個人の体験を元に構成したものであり、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありませんし、治療方針については当社が推奨するものでもありません。ご自身の主治医とよく話し合い、最善の治療を選択してください。
1話 #1「自己紹介・乳がんを宣告されて10年経ちました」
2話 #2 合コン三昧だった35歳で直面「もしかして…乳がん?」
作者プロフィール
白戸ミフル
神奈川県出身。35歳の時に乳がんの宣告を受ける。平日は化粧品メーカーのマーケティングに従事しながら漫画家・ライターとしても活躍。趣味は海外旅行、キックボクシング、婚活。
闘病記に加えて婚活エッセイも数多く手掛けており、著書に『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)など。
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