ステージ4乳がんを経験された漫画家・白戸ミフルさんの笑いあり、涙ありのエッセイ漫画をお届けします。
#4 初めての抗がん剤治療と彼氏との別れ、そして新たな決意
【4話】
ステージ4乳がんサバイバー、絶賛婚活中の白戸ミフルです。
35歳で突然ステージ4の乳がんを宣告され、進行性のがんなので、最短で抗がん剤治療が始まった。
初めての投与の日は、副作用がどう出るか分からなかったこともあり、両親が付き添ってくれた。ちなみに当時8歳年下の彼氏がいたが、友人の結婚式でハワイに行っていたため、来られなかった。
抗がん剤の副作用による脱毛対策のために、髪をベリーショートに整え、ウィッグでの生活に慣れ始めていた私だったが、やはり初めて抗がん剤が体内に流れ込んできたのを感じた時は「もう戻れないんだ…」と涙が溢れてきたのはとても覚えている。
40分くらいかけて点滴からの投与は終わり、特に体調の変化を感じることもなく、両親と一緒の帰り道、中華でランチをして実家に帰った。
人によるのかもしれないけど、私は意外と大丈夫な方なのかも…!?と、思ったのも束の間……。
情緒不安定になっていたこともあり、優しかった彼氏にあたって、遂には別れてしまった私。
今思えば、乳がん治療中にデートしたり付き合ったりしていた男子たちには、私が不安定だったりしたために、嫌な思いをさせてしまったような気がする。が、その話についてはまた追って。
そして、ひとりになった私。ひとりで眠りにつく夜は特に、耐えられなくて涙が止まらなくなる日が増えた。どうしても死について考えてしまうようになった。
もしも私が死んだら…独身だし孤独死!?と思われ、さぞや哀れな印象だろう。
そして時間が経てばきっと忘れられる…、そんなの嫌だ!
そう思った私は自分が本当にやりたいことや、何かを遺せないか、について考えるようになった。そして、あることに挑戦することを決めたのだった…!
※本記事の内容については個人の体験を元に構成したものであり、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありませんし、治療方針については当社が推奨するものでもありません。ご自身の主治医とよく話し合い、最善の治療を選択してください。
1話 #1「自己紹介・乳がんを宣告されて10年経ちました」
2話 #2 合コン三昧だった35歳で直面「もしかして…乳がん?」
3話 #3 抗がん剤治療を始めることになったが…
作者プロフィール
白戸ミフル
神奈川県出身。35歳の時に乳がんの宣告を受ける。平日は化粧品メーカーのマーケティングに従事しながら漫画家・ライターとしても活躍。趣味は海外旅行、キックボクシング、婚活。
闘病記に加えて婚活エッセイも数多く手掛けており、著書に『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)など。
https://kinobooks.jp/publication/2018/06▷ブログ
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『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)