乳がんステージ4 白戸ミフルの笑いあり涙あり!?ハッピーサバイバー10年体験記 #14 

2026.04.24

ステージ4乳がんを経験された漫画家・白戸ミフルさんの笑いあり、涙ありのエッセイ漫画をお届けします。  

  

#14 再発の不安と体調の変化の中で見つけた自分なりの向き合い方 

【14話】 

ステージ4乳がんサバイバー、絶賛婚活中の白戸ミフルです。 

35歳で突然ステージ4の乳がんを宣告され、最短で抗がん剤治療を開始するかたわら、夢を追いかけたり、新しいことを始めたり、海外旅行したりと精力的に活動していた私だった。 

乳がん手術から2年後に発症したリンパ浮腫は、2回のLVA手術と脂肪吸引手術を経て、だいぶマシになってきたのだが、2024年春に受けたCT検査では、恐れていた再発疑いの影が、胸部(肺)で見つかってしまった。 

その後、PET検査(がんの精密検査)を受け、治療の方針を考えようという流れとなったのだが、なんとそのPET検査でさらに多くの腫瘍らしき影が見つかってしまったのだ。 

しかも当時の私は体調が絶不調だった。理由は、交際していた彼氏が家に転がり込んで来ていたこともあり、睡眠時間が削られ、ストレスも溜まり、免疫力は相当下がっていたと思われた。それも関係していると思い、再検査をお願いしたところ……! 

かくして、今度は乳がん再発疑いの治療が始まってしまった私だが、その後に受けた健康保険のがん検診で、ある疑問を持った。 

『私が乳がん治療を受けているクリニックでは、定期的に、マンモグラフィーやエコー、CT検査も実施している。また、健康保険のがん検診では乳がん以外の部位も含めた全身のがん検診を受けるようにしているが、今回の検診は、CT・PET検査で、胸部に再発疑いが見つかった後に受けたにもかかわらず、問題ないという結果だった。なぜ……?』 

なるほど……! 

私は乳がんを発症してしまったので、毎年CTやら精密検査を行っている。だから、小さな小さな腫瘍でも精密な検査で発見されてしまうけど、健康保険のがん検診の胸部X線検査では一方向からしか撮影しないし、1cm以下の小さな病変だと、骨の影に隠れて分かりにくい場合もあるらしい、というのが調べて分かった。 

がん経験のない人なら健康診断のがん検診しか受けないだろうし、小さな病変があっても見つからないかもしれない。 

そもそも、人の体では遺伝子の突然変異によって、毎日多くの「がん化した細胞」が生まれていると言われている。その多くは免疫の働きなどによって排除され、実際に「がん」として増殖するわけではないそうだが、この病気は特別な人だけに起きるものではなく、誰にとっても無関係ではないのだ。 

もちろん、進行性のがんが見つかってしまったら、早期に治療をしないといけないとは思うけど、例えば今の私のように、精密検査をしないと分からないほど、小さな腫瘍なのであれば、主治医と相談しながら経過を見ていくという選択肢もあるのかもしれない。 

がん治療でお金と時間と人生(例えば私の場合は女性ホルモンに関わるので妊娠ができない等)を注ぎ込み過ぎずに、「がんと共存」しながら生きていくのもアリなのではないだろうか。 

もちろん身体が健康であることに越したことはないので、健康的な生活を心がけつつ、現状は治療も続けてはいる。でも本当に一番自分にとって大事なコトは、がん治療よりも、たった1度の大事な人生を楽しむことだと考えている。 

※本記事は筆者の体験や考え方をもとに構成したものであり、医学的な助言や治療方針を示すものではありません。症状や治療方針は個人の状態によって異なります。具体的な診断や治療については、必ず主治医とご相談ください。

1話 #1「自己紹介・乳がんを宣告されて10年経ちました」
2話 #2 合コン三昧だった35歳で直面「もしかして…乳がん?」
3話 #3 抗がん剤治療を始めることになったが…
4話 #4 初めての抗がん剤治療と彼氏との別れ、そして新たな決意
5話 #5 漫画とバイオリン、夢への再挑戦を始めたが…
6話 #6 抗がん剤治療後の旅行決行、私の選択の結果
7話 #7 治療中にモテ期到来!?がんが変えた私の視野
8話 #8 恋をしたいけど…病気を打ち明けるのが不安と葛藤
9話 #9 不安と孤独を救った優しい恋 
10話 #10 寂しさを埋めた恋と感謝の気持ち
11話 #11 ついに漫画家デビュー!治療とともに歩んだ転機
12話 #12  リンパ浮腫と向き合う日々の始まり
13話 #13 世界を巡り、恋をして、再び向き合うことになった現実 

作者プロフィール

白戸ミフル

神奈川県出身。35歳の時に乳がんの宣告を受ける。平日は化粧品メーカーのマーケティングに従事しながら漫画家・ライターとしても活躍。趣味は海外旅行、キックボクシング、婚活。

闘病記に加えて婚活エッセイも数多く手掛けており、著書に『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)など。

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▷連載漫画

『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)
『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)

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