
ステージ4乳がんを経験された漫画家・白戸ミフルさんの笑いあり、涙ありのエッセイ漫画をお届けします。
#9 不安と孤独を救った優しい恋
【9話】
ステージ4乳がんサバイバー、絶賛婚活中の白戸ミフルです。
35歳で突然ステージ4の乳がんを宣告され、最短で抗がん剤治療を開始するかたわら、夢を追いかけたり、新しいことを始めたり、海外旅行したりと精力的に活動していた私だった。
もしかしたら、残り少ないかもしれない人生を楽しむ方に振り切っていた私は、婚活も再開して、合コンやパーティにも出かけていた。しかし、乳がん宣告後に初めてデートを重ねた相手、蓮くん(仮名)にはがんを打ち明けられず、結果的に振られてしまった。
当時結婚を意識するような年代の35歳だった私。相手にステージ4乳がんを打ち明けるのはハードルが高かった。それでも不安な将来を1人で抱えるのも辛いし、結婚願望もある。複雑な心境で、出会いの場に参加していた私だったが、ある合コンで知り合った男子とまた恋愛をすることになったのだ。

抗がん剤後の手術前最後の検査は、摘出手術において乳房全摘となるか・温存できるかが決まる重要な検査だったが、なんと!これまでの治療が効いたのか、乳房温存できることが判明!一気にテンションが上がる!
一方で、恋愛経験の少ないヲタ君との交際に物足りなさを感じていた私。
手術での入院時もヲタ君のお見舞いは断った。(スッピンだしウィッグだし、色々と面倒だったのも大きいが)
そうして、ヲタ君との付き合いに少々モヤモヤしながらも、乳がん摘出手術の当日を迎えたのだ。
※本記事の内容については個人の体験を元に構成したものであり、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありませんし、治療方針等については当社が推奨するものでもありません。ご自身の主治医とよく話し合い、最善の治療を選択してください。
1話 #1「自己紹介・乳がんを宣告されて10年経ちました」
2話 #2 合コン三昧だった35歳で直面「もしかして…乳がん?」
3話 #3 抗がん剤治療を始めることになったが…
4話 #4 初めての抗がん剤治療と彼氏との別れ、そして新たな決意
5話 #5 漫画とバイオリン、夢への再挑戦を始めたが…
6話 #6 抗がん剤治療後の旅行決行、私の選択の結果
7話 #7 治療中にモテ期到来!?がんが変えた私の視野
8話 #8 恋をしたいけど…病気を打ち明けるのが不安と葛藤
作者プロフィール

白戸ミフル
神奈川県出身。35歳の時に乳がんの宣告を受ける。平日は化粧品メーカーのマーケティングに従事しながら漫画家・ライターとしても活躍。趣味は海外旅行、キックボクシング、婚活。
闘病記に加えて婚活エッセイも数多く手掛けており、著書に『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)など。
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『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』(キノブックス)