がんを経験した方の中には塩分摂取を控えている方も多くいます。
塩分の摂りすぎはむくみ(浮腫)にも繋がるため、注意したいところですよね。
そんな方のために、手軽に作れてしっかり美味しい無塩の一品をご用意しました。
冷たいデザートが食べたい時に、ヨーグルト寒天はいかがでしょうか。ヨーグルトと相性抜群のはちみつで甘さをだし、寒天を使って固めることで食物繊維も摂ることができます。材料を混ぜ合わせて冷蔵庫で2時間ほど冷やすだけなので、簡単に作れるのがうれしいポイントです。お好みの果物をのせて楽しんでくださいね。
ヨーグルト寒天のレシピ
10 分(冷やす時間除く)
- プレーンヨーグルト 200g
- 水 100㏄
- 粉寒天 小さじ1
- はちみつ 大さじ1
[飾り]
- はちみつ、お好みの果物、ミント
① ヨーグルトはホイッパーでよく混ぜてなめらかにし、常温に戻す。
② 鍋に水を入れ、粉寒天を振り入れて混ぜる。火にかけて沸騰したら2分ほど混ぜながら煮る。
③ 火を止めてはちみつを加えて混ぜる。
④ ヨーグルトを少しずつ入れながら混ぜる。
⑤ 器に注ぎ、粗熱がとれたら冷蔵庫で2時間以上冷やし固める。
⑥ お好みではちみつ、果物、ミントの葉を飾る。
寒天は沸騰させた後、さらに2分間ほど煮ることで十分に溶かすことができます。煮る時間が少ないと均一に固まらないこともあるため、注意が必要です。また、寒天の滑らかな食感を楽しむには、粗熱が取れてから冷蔵庫で冷やすようにしましょう。果物の甘さを考慮しながら、はちみつの量を調整してください。
ヨーグルト: ヨーグルトは栄養価が高い食品で、骨や歯を丈夫にするカルシウムや、身体を作るために重要なたんぱく質も多く含みます。また、プロバイオティクス(善玉菌)も含まれており、腸内環境を整え、便秘の予防に役立ちます。ヨーグルトの脂肪量が気になる場合は、低脂肪タイプを選ぶと良いでしょう。
寒天:寒天は、海藻から作られる食品で、低カロリーで食物繊維が豊富なのが特徴です。水溶食物繊維と不溶食物繊維の両方を含むため、腸内環境を整え、便秘予防にも役立ちます。また、血糖値の急激な上昇を抑えたり、コレステロール値を低下させたりと、多くの生理機能が明らかになっています。
<レシピ監修>
沼田春美(ぬまた・はるみ):家庭料理研究家/無塩料理研究家
1970年より家庭料理教室を自ら主宰
・18歳で岡松喜与子料理教室に入室
・新橋・料亭『京味』西健一郎氏に師事
・銀座三笠会館にて和食・洋食・中華の研鑽を積む
上記活動に加え、体に負担の無い無塩調理の研究に従事。2010年より無塩調理法に則した病床料理教室を開催し、がん患者・その家族に対して食事療法を提供
インスタグラムアカウント
https://www.instagram.com/muenchori
<文・写真>
山﨑麻未(やまさき・あさみ)
管理栄養士・調理師
病院管理栄養士として7年間、調理業務・献立作成・栄養指導に携わる。
現在フリーランスとしてレシピ開発や特定保健指導を行っている。