がんを経験した方の中には塩分摂取を控えている方も多くいます。
塩分の摂りすぎはむくみ(浮腫)にも繋がるため、注意したいところですよね。
そんな方のために、手軽に作れてしっかり美味しい無塩の一品をご用意しました。
甘いものを食べたい時も注意が必要なのは塩分です。スイーツには塩が入っていないだろうと考えがちですが、実際には成分表を見ると塩が含まれていることが多いです。
しかし、今回使用するタピオカ、ココナッツミルク、豆乳はすべて無塩です。甘みははちみつで足し、ココナッツの甘い独特な香りも楽しめる一品に仕上げました♪
タピオカのココナッツソースのレシピ
40分
- タピオカ(乾燥)40g
- お好みの果物 100gほど
[ココナッツソース]
- ココナッツミルク 100ml
- 無調整豆乳 100ml
- 蜂蜜 大さじ1
① [ココナッツソース]の材料をボウルに入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で40分ほど冷やす。
② ココナッツソースを冷やしている間、タピオカをたっぷりの熱湯に入れて、中火で約30分蓋をしてゆでる(タピオカの大きさによってゆで時間は変わります)。
③ タピオカの周りが9割ほど透明になったら火を止めて、蓋をしたまま10分置く。ザルに上げ、水にさらしてぬめりをとる。
④ タピオカを保温している間に果物を食べやすい大きさに切る。
⑤ 器にタピオカと①を入れて混ぜ、果物をのせる。
タピオカは大きさによってゆでる時間が変わるので、説明書を確認してからゆでるようにしましょう。乾燥タピオカと生のタピオカの2種類がありますが、長期保存ができるのは乾燥タピオカで、製菓材料店などで購入できます。
タピオカをゆでる際は、たっぷりのお湯でゆでることで底にくっつきにくくなります。また、火が通った後も蓋をして保温することで、しっかりとした弾力のあるタピオカに仕上げることができます。
タピオカ: タピオカはキャッサバと呼ばれる芋類の一種から作られます。特徴は、白米よりも糖質の割合が多いことです。糖質は身体の主要なエネルギー源として消化・吸収されます。
ココナッツミルク: ココナッツミルクは、牛乳と比べて鉄や銅などのミネラルが豊富なのが特徴です。糖質量は少ないですが、脂質量が多いため、今回のように豆乳と組み合わせて使用するなど、一度に摂りすぎないように注意が必要です。
<レシピ監修>
沼田春美(ぬまた・はるみ):家庭料理研究家/無塩料理研究家
1970年より家庭料理教室を自ら主宰
・18歳で岡松喜与子料理教室に入室
・新橋・料亭『京味』西健一郎氏に師事
・銀座三笠会館にて和食・洋食・中華の研鑽を積む
上記活動に加え、体に負担の無い無塩調理の研究に従事。2010年より無塩調理法に則した病床料理教室を開催し、がん患者・その家族に対して食事療法を提供
インスタグラムアカウント
https://www.instagram.com/muenchori
<文・写真>
山﨑麻未(やまさき・あさみ)
管理栄養士・調理師
病院管理栄養士として7年間、調理業務・献立作成・栄養指導に携わる。
現在フリーランスとしてレシピ開発や特定保健指導を行っている。