
がんを経験した方の中には塩分摂取を控えている方も多くいます。
塩分の摂りすぎはむくみ(浮腫)にも繋がるため、注意したいところですよね。
そんな方のために、手軽に作れてしっかり美味しい無塩の一品をご用意しました。
ソースといえば、塩分が多いというイメージがありませんか?今回はにんにくを香ばしくなるまで炒め、ピーマンや玉ねぎ、トマトなど香りや酸味の強い野菜を組み合わせることで、塩を加えなくても物足りなさを感じさせない無塩のサルサソースを作ります。ふんわりと蒸し焼きにする鮭はサルサソースとの組み合わせが絶妙です。
鮭の蒸し焼きガーリックサルサソースのレシピ

20分

- 生鮭(切り身)2切れ(1人分80〜90g)
- 酒 大さじ2
- サラダ菜(飾り用) 適量
[サルサソース]
- トマト 1/2個
- ピーマン 1/2個
- 玉ねぎ 1/4玉
- レモン汁 小さじ2
- 白こしょう 少々
- にんにく 1/2片
- オリーブオイル 大さじ1


① フライパンに鮭と酒入れ、火にかける。酒が沸騰してきたら蓋をし、中に火が通るまで弱火で4〜5分蒸し焼きにする。

② トマト、ピーマン、玉ねぎはみじん切りにし、レモン汁と白こしょうを混ぜる。

③ にんにくをみじん切りにし、オリーブオイルを引いたフライパンに入れ、弱火にかける。にんにくが色づいて香りが出てきたら火を止める。②に加えて混ぜ合わせる。

④ サラダ菜とともに①を皿に盛り付け、③のソースをかける。

にんにくは弱火でゆっくり炒めることで、香りを高めることができます。サルサソースは、香味野菜以外にも レモン汁の酸味や白こしょうの辛味を組み合わせることで、味わい深いソースが完成します。また、鮭は酒で蒸し焼きにすることで生臭さを抑え、ふんわりとした食感に仕上がります。鮭を購入する時は、塩鮭ではなく塩がかかっていない生鮭を必ず選ぶようにしましょう。

鮭:鮭には抗酸化作用や免疫力の向上が期待できるアスタキサンチンと呼ばれる成分が含まれています。さらに、骨を強化してくれるビタミンDも豊富なため、チーズや木綿豆腐などのカルシウムを多く含む食材と一緒に摂取すること でも期待できます。
にんにく: にんにくは独特で強いにおいが特徴的ですが、その香りのもとであるアリシンには抗菌作用や抗酸化作用、疲労回復の効果も期待できるといわれています。しかし、刺激が強すぎて胃腸の調子が悪くなることもあるため、食べ過ぎないように注意しましょう。
<レシピ監修>
沼田春美(ぬまた・はるみ):家庭料理研究家/無塩料理研究家

1970年より家庭料理教室を自ら主宰
・18歳で岡松喜与子料理教室に入室
・新橋・料亭『京味』西健一郎氏に師事
・銀座三笠会館にて和食・洋食・中華の研鑽を積む
上記活動に加え、体に負担の無い無塩調理の研究に従事。2010年より無塩調理法に則した病床料理教室を開催し、がん患者・その家族に対して食事療法を提供
インスタグラムアカウント
https://www.instagram.com/muenchori/
<文・写真>
山﨑麻未(やまさき・あさみ)
管理栄養士・調理師
病院管理栄養士として7年間、調理業務・献立作成・栄養指導に携わる。
現在フリーランスとしてレシピ開発や特定保健指導を行っている。