がんを経験した方の中には塩分摂取を控えている方も多くいます。
塩分の摂りすぎはむくみ(浮腫)にも繋がるため、注意したいところですよね。
そんな方のために、手軽に作れてしっかり美味しい無塩の一品をご用意しました。
今回はじゃがいもと大豆のホクホク食感がクセになる、ポテトバーグを紹介します。
大豆を入れることで、噛み応え、食べ応えを楽しむことができ、たんぱく質もとることができます。
じゃがいもは、今が旬の新じゃがいもを使っても良いですね。
カレー味のポテトバーグのレシピ
15分
- じゃがいも 200g〜300g
- 水 大さじ1
- 玉ねぎ 1/4個
- にんにく 半片
- 大豆水煮 (汁気を切る) 50g
- カレー粉(食塩不使用のもの) 小さじ1/2
- オリーブオイル 大さじ1
[調味料]
- 片栗粉 小さじ2
- こしょう 少々
[飾り用]
- 粗挽きこしょう 少々
- ミニトマト 2個
- イタリアンパセリ 少々(かいわれ、サラダ菜でもOK)
①じゃがいもは皮をむき、一口大に切る。耐熱ボウルに水大さじ1と共に入れ、ラップをかけて電子レンジ(600w)で4分ほど加熱する。熱いうちにフォークでつぶし、マッシュ状にする。
②みじん切りにした玉ねぎとにんにくをオリーブオイル大さじ1/2で炒め、しんなりしたら大豆とカレー粉を加えて炒める。
③じゃがいものマッシュに②と調味料を加えて混ぜ合わせる。
④4等分にし、丸めて平らにする。
⑤フライパンにオリーブオイル大さじ1/2を熱し、4の両面を焼き色がつくまで焼く。
⑥皿に盛り、粗挽きこしょうを振り、半分に切ったミニトマトとイタリアンパセリを添えて完成。
じゃがいもは熱いうちに潰すことで、なめらかな食感に仕上がります。
タネに片栗粉を入れることでまとまりやすくなり、大豆はつぶさずに加えることで、歯ごたえを楽しむことができます。
カレー粉(食塩不使用のもの)を入れることで、無塩でも風味豊かな仕上がりになります。
じゃがいも:抗酸化作用や抗ストレス効果が期待できるビタミンCはりんごの約5倍も含まています。でんぷんに包まれているため、加熱してもビタミンCが壊れにくいのが特徴です。
大豆:低カロリーで、高たんぱく質なのが特徴。善玉菌のエサとなるオリゴ糖も含まれているため、腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。
<レシピ監修>
沼田春美(ぬまた・はるみ):家庭料理研究家/無塩料理研究家
1970年より家庭料理教室を自ら主宰
・18歳で岡松喜与子料理教室に入室
・新橋・料亭『京味』西健一郎氏に師事
・銀座三笠会館にて和食・洋食・中華の研鑽を積む
上記活動に加え、体に負担の無い無塩調理の研究に従事。2010年より無塩調理法に則した病床料理教室を開催し、がん患者・その家族に対して食事療法を提供
インスタグラムアカウント
<文・写真>
山﨑麻未(やまさき・あさみ)
管理栄養士・調理師
病院管理栄養士として7年間、調理業務・献立作成・栄養指導に携わる。
現在フリーランスとしてレシピ開発や特定保健指導を行っている。