もし自分や家族が「がん」になったとしたら、何をしたらいいのでしょうか。
治療については主治医から説明されると思いますが、メンタル面や生活の変化については、様々なケアやサポートを自分たちで見つけていかなければならないのが現状なのではないでしょうか?
がんは、長期的に向き合わなければならない病気だからこそ、がんを経験された方を支えるための団体について知っておくと選択肢が広がります。
がんを経験された方を支える団体は各地に多数あり、それぞれ様々な目的で活動しています。
その中から自分にとって必要な団体を見つけることができれば、がんとの向き合い方も、より良い方向に向かっていくはずです。
今回は関東地方にある団体からいくつかピックアップしてご紹介していきます。一部オンラインで相談ができる団体もあるので、関東以外の地域にお住まいの方も要チェックです。
※50音順
NPO法人あいおぷらす
>乳がんをはじめとするがん検診受診率向上と「正しい情報」の提供を目指して
主な活動エリア:神奈川県 湘南地域
こんな人に: 乳がんやその他がんで、精神的な支えが必要な方
がんについて正しい知識を身に着けたい方
<WebサイトURL>
aioplus.net
<SNS>
YouTube
Facebook
Instagram
X(旧Twitter)
●団体からのメッセージ
NPO法人「あいおぷらす」は、がんについての正しい情報提供に加え、がんと告知された患者さん及びご家族の精神的負担を、少しでも軽減できるような空間を提供しています。
毎月第2土曜日には、「いっぽいっぽ」と題して、神奈川県藤沢市にある「ふじなみ交流センター」でがん患者さん同士の交流活動を実施。個別にもお話しをお伺いしています。
そのほかにも講演会、チャリティーコンサートなども実施しており、湘南地域を中心に正しいがんの知識を普及させる活動を展開しています。
がんの早期発見や、治療の重要性を広めることで、もしもがんになってしまった場合でも、患者さん、ご家族、さらにはご遺族をサポートできる存在であり続けることを目指しています。
一般社団法人 胃を切った人 友の会 アルファ・クラブ
>胃切除後の後遺症と向き合う人々のための友の会
主な活動エリア:全国(本部は東京)
こんな人に: 胃を切除した後の食事のとり方や後遺症に困っている方
胃を切除した人の体験談を知りたい方
<WebサイトURL>
●団体からのメッセージ
「胃を切った人 友の会 アルファ・クラブ」は胃切除後の後遺症で悩む方々の患者会として活動しています。
主に「患者同士の助け合い」「医師と患者の話し合い」を合言葉に、胃を切った人が自らの努力と工夫で術後の後遺症を克服していくことを支援しているのがアルファ・クラブです。
胃を切除した人々へ、専門医からの後遺症に関するアドバイスや、経験者の体験談を伝え、さらには消化の良い食事のレシピや食品会社との協同によるお弁当の開発等も実施。
全国の会員様向けに隔月刊の会報を発行し、WEBサイトで胃切除体験者へのインタビュー動画の公開や筋トレ方法など、様々なコンテンツも配信しています。
年会費:2,400円(初年度3,400円。入会金含む。)
特定非営利活動法人サクセスみらい科学機構
>がんと向き合うこどもを支える
主な活動エリア:全国(本部は東京)
こんな人に:小児がんに関する情報を知りたい
小児がんの治療開発を応援したい
<WebサイトURL>
https://nposuccess.jp/
<SNS>
Facebook
●団体からのメッセージ
「特定非営利活動法人サクセスみらい科学機構」は、若い世代のがんや難病、障がいに関して、患者さんとご家族の支援や、新しい診断や治療方法の開発などに取り組むことを目的として、東京を拠点に活動しています。
現在、小児がんと診断される患者は、年間2,000名強を数えます。
しかし、成人のがんに比べると小児がんの患者ははるかに数が少ないこともあり、社会の理解は十分ではありません。
そこで、サクセスみらい科学機構では、小児がんに対する理解増進や、患者支援を目的として、小児がんに関する情報の発信や、青少年自立生活相談、さらに治療開発プロジェクトへの事務支援などの活動を行なっています。
一般社団法人 食道がんサバイバーズシェアリングス
>インターネットのチカラで食道がん患者さん同士のつながりをサポート
主な活動エリア:全国(本部は東京)
こんな人に:食道がんを経験された方と情報交換をしたい方
食道がんについて医師からの情報を得たい方
<WebサイトURL>
https ://www.shokuganrings.com/
<SNS>
Youtube
Facebook
X(旧Twitter)
LINE
●団体からのメッセージ
一般社団法人 食道がんサバイバーズシェアリングスは、「食道がんには患者会が無い」という医師のひと言で現状を知った食道がんサバイバーが、2020年7月に一念発起して設立した団体です。
「インターネットのチカラで、日本全国の地域間で食道がん患者の情報格差をなくしたい」という想いのもとに、情報共有のためのWebサイトや、各種SNSを運営しています。
その結果、患者さん同士がつながることで、相互に悩みや不安を解消したり、サポートをしたりしています。
また、関東地域を中心に食道がんの啓発セミナーやシンポジウム、勉強会の企画運営を行なっており、ZOOMを利用した交流会(定期交流会:毎月第3日曜日20時~、女子会:毎月第4土曜日20時〜)も定期的に実施しています。
患者会への参加は気軽に仲間と一緒に話せる貴重な機会となっています。
今年8月26日(土)には、初のリアルでの患者交流会を大阪で開催いたしました。西日本からのみでなく全国から参加していただき、参加してくださった皆さまの熱量もすばらしく、笑顔あふれる賑やかな会となりました。同じ食道がんの患者同士が、対面で交流、情報交換が必要な事、そしてそれが生きる活力になることを実感させていただきました。
今後は日本全国での患者さんとの交流の場もつくっていきたいと考えています。全国からのご参加をお待ちしております。
▼ズーム交流会へのご参加はこちらのURLから
https://www.shokuganrings.com/zoom
NPO法人日本キャリア開発協会(JCDA) りぼら
>がんを経験された方の「キャリア」をサポート
主な活動エリア:全国(本部は東京)
こんな人に:がん治療後の社会復帰にお悩みの方
がんを経験された方の雇用に課題を抱える企業
<WebサイトURL>
りぼら:https://www.j-cda.jp/ribora/
30分無料相談:https://www.j-cda.jp/about/hatarakikata/counseling.php
●団体からのメッセージ
「りぼら」は、キャリアカウンセラーの団体「JCDA」が運営する、「治療と仕事の両立支援」が目的の社会貢献事業です。
がんを始めとした病気を経験された方の社会復帰をサポートしています。
がんの治療をしながら働くことが当たり前になりつつある世の中になっていますが、今でもがん患者さんの復職には様々な課題があります。
そんな方々が、家族や職場に相談しづらい、働くことに関する悩みを話せる場所として、2017年より『30分無料診断』を電話やオンラインで実施。
さらに、りぼらプログラムでは、希望される方は、協力企業の仕事をリハビリとして経験できる5日間のしごと体験も実施しています。
りぼらではがん経験者の
「前と同じように働けないかも!?」
「これまでやったことの無い仕事もできるのだろうか?」
「病気を経験した今の自分って、どこまでできるのだろうか?」
などの多様な悩みを解消し、病気になった後の働く自信を取り戻せるプログラムになっています。
これによって治療や仕事だけでなく、自分らしい人生とは何かがイメージできるようになるはずです。
▼オンライン茶話会のご案内
りぼらでは、がんなどの病気をきっかけに離職中、休職中の方へ向けて月2回のペースで茶話会を実施しています。病気を経験されたあとに新たな一歩を踏み出した先輩や、キャリアカウンセラーとお話しできる少人数の会です。
「そろそろ社会復帰を考えているけど、まだまだ不安・・・」という方のご参加をお待ちしております。
「りぼら」活動の詳細について(クリックで拡大)