がんを経験した方の中には塩分摂取を控えている方も多くいます。
塩分の摂りすぎはむくみ(浮腫)にも繋がるため、注意したいところですよね。
そんな方のために、手軽に作れてしっかり美味しい減塩の一品をご用意しました。
今回紹介するディップソースは、減塩味噌、プレーンヨーグルト、白練りごまを使って、濃厚なのに塩分控えめに仕上げることができます。プレーンヨーグルトと白ごまは塩分がほとんど含まれておらず、減塩味噌は通常の味噌より15%ほど塩分が少ないです。このディップソースを使えば、野菜をたっぷり楽しめます。ぜひ作ってみてくださいね!
シンプル野菜のゴマディップソースのレシピ
10分
- カリフラワー 1/3株
- ブロッコリー 1/3株
- ラディッシュ 4個
[ソース]
- 白練りごま 小さじ2
- プレーンヨーグルト 小さじ1
- 減塩味噌 小さじ1
① カリフラワーとブロッコリーは小房に分け、沸騰した湯で3分ほど茹でる。ラディッシュは洗い、水気をふく。
② ボウルに[ソース]の調味料を全部合わせる。
③ 器に野菜を盛り、ソースを添える。
ブロッコリーは食感を活かすため、茹ですぎないことがポイントです。カリフラワーは生でも食べることができるので、茹でずにそのまま食べれば、ビタミンCもしっかり補給できます。今回紹介した野菜以外にも、お好きな野菜で作ってみてください。さらにソースには、くるみやアーモンドなどのナッツを砕いて入れると、ザクっとした食感がプラスされ、より美味しく仕上がります。野菜やソースを、お好みでアレンジしてくださいね。
ブロッコリー:ブロッコリーは野菜の中でも特に栄養価が高く、ストレスや疲労回復効果が期待されるビタミンCや、免疫力アップや目の健康を保つβカロテン、細胞内外のミネラルバランスを保つのに必要なカリウムも含まれています。腸内環境を整える食物繊維は茎の方が多く含まれているため、茎も捨てずに食べましょう。
減塩味噌:減塩味噌は保存性を高めるため塩の代わりに麹が多く使われているものが多く、 風味やうま味を保ちながら通常の味噌よりも全体の塩分量を抑えられます。麹菌の作用により、腸内環境を整える働きも期待できます。ただし、減塩商品であっても塩分は含まれているので摂り過ぎには注意が必要です。
<レシピ監修>
沼田春美(ぬまた・はるみ):家庭料理研究家/無塩料理研究家
1970年より家庭料理教室を自ら主宰
・18歳で岡松喜与子料理教室に入室
・新橋・料亭『京味』西健一郎氏に師事
・銀座三笠会館にて和食・洋食・中華の研鑽を積む
上記活動に加え、体に負担の無い無塩調理の研究に従事。2010年より無塩調理法に則した病床料理教室を開催し、がん患者・その家族に対して食事療法を提供
インスタグラムアカウント
https://www.instagram.com/muenchori
<文・写真>
山﨑麻未(やまさき・あさみ)
管理栄養士・調理師
病院管理栄養士として7年間、調理業務・献立作成・栄養指導に携わる。
現在フリーランスとしてレシピ開発や特定保健指導を行っている。