
「健康診断で大腸ポリープが見つかり、その場で切除した」
「将来の大腸がんが心配で、今のうちに保険に入っておきたい!」
近年、内視鏡検査の普及により、このような経験をする方は少なくありません。
無事に切除が終わってホッとしたのも束の間、大腸ポリープの再発や大腸がんになるリスクを意識していざ医療保険やがん保険に入ろうとした際に、保険に加入できない壁にぶつかることがあります。
この記事では、
・なぜ加入しにくくなるのか
・どんな保険なら入りやすいのか
・今すぐ備える方法
を、わかりやすく解説します。
大腸ポリープを切除したあと「保険に入れない」と言われる人がいる
まず、大腸ポリープ切除後に保険に入れないと言われてしまうケースについて紹介します。
健康診断でポリープが見つかり日帰り切除した後、保険に入れなかったケース
健康診断の大腸カメラでポリープが見つかった場合、小さなポリープであればその場で切除するのは今や珍しいことではありません(※同意のうえ切除)。切除後に「これからは健康にもっと気をつけよう。念のために保険も見直そう」と保険に申し込もうとしたときに、実はつまずいてしまう人は少なくありません。
保険の申込時には、過去の病歴や現在の健康状態を申告する「告知」が必要な場合があります。ここで「ポリープを切除しましたか?」「経過観察中ですか?」といった告知事項に該当すると加入を断られてしまう場合があります。
大腸ポリープは珍しい病気ではない
ここでは、改めて大腸ポリープについての基本情報や治療費を説明します。
40歳以上で発見率が上がる
大腸ポリープや大腸がんのリスクは年齢とともに高まります。国立がん研究センターのデータによると、大腸がんに罹患する割合は40代から増え始め、年齢が上がるにつれて高くなることが分かっています。※1
また、「大腸がんの芽」となる大腸ポリープについては大腸がんよりも多くの患者数がいると言われていますが、早期では自覚症状がなく、大腸がん検診や自主的な大腸内視鏡検査でしか見つけられないことがほとんどです。
大腸ポリープについて詳しく知りたい人はこちらもチェック
【もっと知りたい大腸がんのこと】 VOL.3 大腸ポリープが見つかったら?がん化する確率や切除・治療法を大腸のスペシャリストが解説
治療費の目安(大腸ポリープの手術費用)
日帰りでの内視鏡的ポリープ切除術は健康保険が適用されます。ポリープが2mm未満で3割負担の場合、費用の目安はおよそ2万円〜3万円程度です※2。
FPの視点からお伝えすると、2〜3万円という金額は、たとえ健康保険が適用されても家計にとって想定外の痛手になりがちです。さらに、クリニックへの交通費や検査前後の専用食の購入、場合によっては仕事を休むことによる収入減など、目に見えにくい「隠れコスト」も発生します。
そんな時、ご自身の保険からまとまった給付金を受け取ることができれば、手出しの費用をカバーできるだけでなく、「急な出費でお金が減ってしまった」という心理的なストレスを大きく軽減できます。万が一の際に治療に専念するためにも、しっかり給付金が受け取れる保険で備えておくことは、家計管理の面でも重要です。
民間保険における大腸ポリープの位置づけとは?
大腸ポリープの切除は、医学的には「見つけてすぐに切除すれば安心、がん予防にもなる」と前向きに捉えられる処置です。しかし、民間保険の審査においては、この事実が少し違った見方をされてしまうのが実情です。
大腸ポリープができたら保険に入るのは難しい?
なぜ、治療が終わっているのに保険に入りにくくなるのでしょうか。
それは、保険会社が以下のようなリスク評価を行っているからです。
保険会社としては「再発しやすい」という評価
大腸ポリープは切除すれば、その治療としては完了します。しかし、一度できると「再発しやすい疾患」とされており、切除後もしばらく経過観察になることがあります。数年ごとに内視鏡検査を受けることが推奨されているため、保険会社は将来の通院や再治療の可能性も確認しているのです。
告知義務違反には要注意
「もう切除して治ったから」「簡単な手術だったから大したことないはずだ」という自己判断や、加入を断られたくないという理由で保険の告知事項に対して正しく回答せずに保険に加入すると、「告知義務違反」となり、いざという時に給付金が受け取れなかったり、契約が解除されたりするなど、虚偽の告知には厳しいペナルティがあります。
「部位不担保」という条件がつくことも
加入自体はできても、「今後数年間は、大腸の病気に関しては保障しません(大腸の部位不担保)」という条件付きでの引き受けになるケースもあります。
せっかく大腸がんが心配で保険に入ったのに、肝心の大腸の病気がカバーされなければ、安心とは言えません。
実際の保険審査でよくある結果の例
切除からの経過期間によって、審査結果は大きく変わります。筆者調べでは以下の通りです。
| ポリープ切除後3か月~半年 | 加入不可(加入見送り)となる場合が多い |
| 切除後1年経過 | ・大腸の部位不担保(数年間)を条件に加入できる場合がある ・引受基準緩和型保険に加入できる場合が多い |
| 切除後2年以上 | 通常の医療保険・がん保険に条件なしで加入可能なケースも出てくる |
切除後2年経過すれば通常の医療保険・がん保険に入るためには申し込みできるようになる可能性もありますが、その期間を不安な気持ちで過ごすのはストレスになるでしょう。
そんなストレスを軽減するために、大腸ポリープ経験者が術後すぐに保険に入る方法を次の章で解説します。
大腸ポリープ経験者が保険に入る方法
大腸ポリープ経験者が保険に入る場合、下記の方法があります。
| 保険の種類 | 特徴(メリット) | 注意点(デメリット) | 経験者の加入しやすさ |
| 通常の医療保険・がん保険 | 保険料が最も割安で、保障内容が幅広く手厚い。 | 切除から一定期間(1〜2年等)経過していないと入れないケースや、「大腸の病気は保障対象外(部位不担保)」などの条件がつくことが多い。 | 条件がつきやすい |
| 引受基準緩和型保険 | 告知項目が少なく、持病やポリープ切除直後などの手術歴があっても加入しやすい。 | 通常の保険と比べて保険料が割高。加入後1年間などは給付金が半額になる(削減期間)保険商品もある。 | 入りやすいが保険料が割高 |
| 大腸がん・大腸ポリープ経験者向け保険 | 経験者向けに作られており、「部位不担保」にならずに大腸の病気をしっかりカバーできる。 | 該当する保険商品自体が少なく、選択肢が限られる。 | 条件を満たせば最適 |
こんな方は「大腸がん・大腸ポリープ経験者向け保険」を一度検討してみても良いでしょう。
✓ ポリープ切除からまだ1年経っていない
✓ 通常の保険を断られた
✓ 大腸の保障を外したくない
✓ がんへの備えを早めにしておきたい
続いて、大腸ポリープ経験者が保険に入る場合の保険の種類や加入のしやすさについて詳しく解説します。
通常のがん保険・医療保険
良性のポリープを切除してから一定期間(一般的に1年〜2年など)が経過しており、その後の定期検査でも異常がなければ、通常の医療保険やがん保険に条件なしで加入できるケースもあります。 まずはご自身の切除からの経過期間を確認してみましょう。
ただし、保険会社が定める期間を満たしていない場合は加入を断られてしまいます。また「数年間は、大腸の病気は保障対象外(部位不担保)」といった条件がつくケースが多い点には注意が必要です。
引受基準緩和型保険
「最近ポリープを切除したばかりで、通常の保険に無条件で入るのが難しい」という方にとっての選択肢が、引受基準緩和型保険です。持病や手術歴があっても、少ない告知項目で加入しやすいのが特徴です。
しかし、入りやすい分、通常の保険と比べて保険料が割高に設定されています。
また、保険商品によっては、加入後1年間は給付金が半額になる「削減期間」が設けられていることもあります。
最近は加入初日から満額受け取れるタイプも増えているため、比較検討の際はその点もしっかりチェックしましょう。
大腸がん・大腸ポリープ経験者向け保険
近年、ポリープ切除などの経験がある方にとって有力な選択肢となっているのが特定の疾患の「経験者向け保険」です。 通常の保険でネックになりがちな「大腸の病気は保障しません(部位不担保)」といったリスクをあえて引き受け、大腸の病気もしっかりカバーしてくれるのが最大の強みです。
「大腸の病気に対する保障を外されたくない」「でも削減期間がある緩和型保険は避けたい」という方にとって、非常に合理的な選択肢といえるでしょう。
経験者向け保険の一例として、MICIN少額短期保険株式会社の「大腸がん経験者専用がん保険」があります。がんに罹患していない大腸ポリープ経験者の場合(ポリポーシス除く)、切除手術から6か月経過で申し込みができる※ので、術後すぐに将来のがんリスクに備えたいという方におすすめです(ポリープの再発や上皮内がんは保障の対象外)。
ただし、あくまでも新たに何らかのがん(悪性新生物)と診断されると80万円の一時金が給付されるというピンポイントな保障内容になっている点だけはご留意を。
[MICIN少額短期保険「大腸がん経験者専用がん保険」]
※加入には条件・審査があります
まとめ
大腸ポリープを切除したあとは、一時的に保険選びのハードルが上がるのは事実です。しかし、経過期間に応じた通常の保険や、審査が緩やかな引受基準緩和型保険など、ご自身の状況に合わせた選択肢は用意されています。
なかでも「大腸がん経験者専用がん保険」のように、ポリープ経験者の不安にも直接応えてくれる専用保険は、部位不担保のリスクを避けながらきちんと保障を受けたい方にとって心強い味方になります。
大腸ポリープを切除したからといって保険を諦める必要はありません。まずはご自身の切除時期を確認し、最適な保険を選んで将来の安心に備えましょう。
※上記は保険商品の主な加入条件や保障内容を説明したものです。ご契約の際には、商品パンフレット、ご契約のしおり・約款、重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)を必ずご覧ください。
ご契約のしおり・約款、重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)は、ご契約にともな
う重要なことがらのうち、特にご確認いただきたい項目を記載しております。必ずご一読
いただき、契約者等の不利益となる事項やリスクについてご確認の上、ご契約をお申込み
ください。
出典
※1国立がん研究センター「大腸がんとは」
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/colorectal_surgery/140/index.html
※2内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長経2cm未満)及び検査料の診療報酬を基準に、診察料、食事療養費等を加えて計算
MICIN-2607-S-0608-00
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